こはろぐ(仮)

いい加減新しい名前にしよう

魔法少女育成計画(N市)聖地巡礼レポ(後編)

 

はじめに

聖地巡礼レポ後編です。後編は実際に聖地巡礼旅行をした時流れや、色々な所回ったリアルな感想なんかを書いていきたいと思います。

基本的に聖地巡礼要素は前編でほとんど書いてるので、零れ話とかグルメ感想程度で読んで頂けたらと思います。

 

 

 

上越市とは

f:id:steinsue:20191022000424g:plain

「 上越市へのアクセス | 上越観光ネット 上越観光コンベンション協会 」より引用

 最初は上越市=ほぼほぼ新潟市みたいな感覚でいたんですが、新潟の西端にあるため地味にアクセスが悪い。基本的に東京・名古屋・大阪のいずれかの都市を経由しないといけないので、地方民からするとハードルが滅茶苦茶高いです。

 新潟市まで最短でも2時間はかかるため飛行機も使いづらいのが難点(上越市民は富山空港の方が近いですねという知恵袋を見て真顔になった) 。ただ都内にいるならば新幹線で2~3時間圏内であるので気軽に行けます。なので都内に旅行に来た際余裕があれば是非足を伸ばしてほしい所。

 

 路線名の所為で非常に紛らわしいのですが、上越市最寄りの新幹線駅は北陸新幹線上越妙高駅です!!くれぐれも「上越新幹線」で「新潟駅」に行かないように。

f:id:steinsue:20191022001402j:plain

Yahoo!路線情報」より引用

それをやらかすと前日入りしてるのに始発から3時間虚無の時間を過ごすことに…

 

1日目

・前日23時発の新宿→上越行のバスで到着(5時)

 上越市内にはネットカフェなどが非常に少ないため事前に入念な下調べをおすすめします。自分は「上越市役所入り口」で下車して近くの快活クラブで時間潰してました。

 田舎特有のデカい敷地に、シャワー室(広い!)と朝食無料なので助かる。

 

快活CLUB|上越市役所前店のご案内|店舗検索・料金

 

 

春日山駅上越妙高駅(7時台)

 レンタカーを予約していて、なおかつ同行者が宿泊している(と自分は思っていた)上越妙高に向かうために電車移動。上り下りかはわからないが、細波華乃が乗っていた路線ということで少しテンションが上がる。

f:id:steinsue:20191022002645j:plain

 ちなみにこの路線単線です。経験上単線って福井とか兵庫のド田舎の恐竜化石産地行くときしか乗ったことないので若干顔が引き攣る。

 

上越妙高駅

 同行者と合流。レンタカーを借りるが「給油スタンドが近くにないので返すときは高田で入れてきてくださいね」と言われる(新幹線停車駅だぞ!?)など想定外に田舎な雰囲気に気圧される。まあ駅前がこんな感じなので…

f:id:steinsue:20191022003513j:plain

 

メギスラーメンを求めて春紀へ

 遠藤先生がファンブック内にて食べたいと言っていた「メギスラーメン」の中でも名店と呼ばれる(らしい)春紀に。

tabelog.com

 事前に問い合わせた情報によると「メギスラーメンをやっているのは水曜日・土曜日のみ」「一日の提供は十数杯のみ」「開店は11時半だが常連さんは8時ごろから待っている」「7月8月はメギスが禁漁のため提供しない」とものすごくハードルが高い。

 実際に9時前に並んだ時点で常連と思わしき方々が5人ほど。(退店時には30人以上)時間をつぶしながらラーメンマニアの方々のトークを聞いていると、「やっぱり新潟はレベルが高い」とかいかにも会話が聞こえてきて楽しかったです。ヌードル亭麺吉コピペの世界って本当にあるんだなって。同行者のラズパナオタクはパナースだこれ!!とかテンション上がってた。

 ラーメンオタクから漏れ聞いた会話だと「一度に数杯頼んでも大丈夫(向こうは3杯頼んでた)」「メギスをつけめんにカスタム+トッピングなどの変則オーダーが出来る」などの情報を仕入れることが出来ました。ありがとうラーメンのオタク。

 折角なので自分はメギスラーメン、溜まり醤油ラーメン、角煮を注文。同行者さんはメギスラーメンと鶏塩ラーメンを注文。

f:id:steinsue:20191021080707j:plain

f:id:steinsue:20191021080753j:plain

f:id:steinsue:20191021080918j:plain

f:id:steinsue:20191021081048j:plain

f:id:steinsue:20191021081008j:plain

≪上から順にメギスラーメン/たまり醤油/鶏塩/角煮≫

メギスラーメンは太麺の魚介ベースで、出汁っぽい味が好みの自分としては大満足でした。

チャーシューが厚切りのベーコンかと思うくらい食べ応えがあり、三つ葉が乗ってるのも新鮮でした。溜まり醤油ラーメンも基本はメギスと同じなんですが、濃厚な醤油が印象的でおいしかったです。蕎麦っぽくて好き。

ただ、各ラーメンによって味の濃さがかなりばらつきがあるので二杯以上食べるなら、店員の方に相談するのをお勧めします。

先に味の濃いメギスラーメンを食べた後に鶏塩ラーメンに行くと全く味がしない…という悲劇を同行者さんが食らっていて可哀想だった。

 

聖地巡礼~善正寺ダム、高田公園、居ヶ浜~

 「春紀」から国道X号線を通りながら30分ほどで善正寺ダムに到着。午後から天気が崩れ雨が降り始めたが、そこはまほいく、基本的に夜間が舞台だし雨が降っている方が絵になるので強い。なんなら黄色の雨合羽地面にたたきつけて写真撮りたいですね!とか盛り上がってた。

f:id:steinsue:20191022150853j:plain

リップルのフィギュアを持ち込んだので、撮影してるオタク二人の図≫

 

 その後は高田公園にてアニメ版聖地及び噴水を巡礼後……

f:id:steinsue:20191022152007j:plain

 

「たまにはこんなことも」にて登場した図書館に!

f:id:steinsue:20191022152416j:plain

f:id:steinsue:20191022152447j:plain

 同行者「ここ桑田千尋がチャリ爆走してた所じゃん!!」

 折角きたのだから入ってみようぜ、という話になり中に。いわゆるコミュティセンター併設の図書館みたいな雰囲気で、実際に図書室になっているのは写真でいう2Fの左側。

 自分は地学本のラインナップをチェックしていると、同行者が何かを見てるので覗いてみると…

f:id:steinsue:20191022152820j:plain

 まほいく全巻+美少女が郷土史のコーナーにおいてありました。(後日データベースで確認するとΔも入ってるみたい)

f:id:steinsue:20191022160044j:plain

 もちろん地質、断層に関わる本も充実してました。

 その後は北上して海沿いの居ヶ浜に赴いてスノーホワイト、ラピュセルの聖地探訪に。(詳細は前編を参照) 浜へと続く階段を探したのですが見つからない…

f:id:steinsue:20191022165022j:plain

f:id:steinsue:20191022165057j:plain

 アニメでvsルーラチーム戦があった場所とされる倉庫にも。ダメ元で入ってみようとするも、立ち入り禁止でした。残念。

 

上越飯2~メギスってそもそもどんな味よ~

 新潟はラーメン激戦区なので、晩御飯もラーメンにしようか…と話してたのですが大分昼が重かったのと、メギスラーメンを食べながら(そもそもメギスの元の味を知らないのでは?)との考えに至ったので夕食は直江津駅前の「多七」へ

tabelog.com

 ホテルの二階にある居酒屋兼定食屋、という感じのお店。夕方も定食メニューが存在するので気軽に入れるかと。

f:id:steinsue:20191021082402j:plain

f:id:steinsue:20191021082447j:plain

メギス干し焼きとメギス天丼(刺身付き)、写真は無いけどメギスフライ定食も注文

www.joetsutj.com

 メギスは地方名で、一般的な名前はニギス。深海魚であるため上越近辺でしか食べらないらしい。

 味としてはフライの状態だとアジフライに近い味、天ぷらだと白身魚って感じがする。特に天ぷらがふわっふわしてて滅茶苦茶美味しかったです。あと地味に定食の野沢菜(長野近いから?)と刺身が美味しくてコスパ高かったです。

 干し焼きだとめざしに近い独特の味がするのでメギスラーメンの味はこういう部分から来てるんだな、と感心してました。前編で触れたマジカロイドの聖地にもメギスそばがあるらしいので次回はチャレンジしたい所(今回は見逃した)

 

聖地巡礼、再び~夜の部~

 同行者さんを上越妙高駅まで送り届けた後、再び聖地巡りに。今回は魔法少女が活動する夜が映えそうなスポットを探訪しました。

 まずはアニメ版スノーホワイト&ラピュセルの鉄塔のモデルとなった鉄塔

f:id:steinsue:20191022175554j:plain

f:id:steinsue:20191022180028j:plain
北陸地方整備局北陸地方整備局 夜と昼(翌日撮影)

 

 アニメ版でヴェスナナが拠点としていたスーパーイチコ

f:id:steinsue:20191022180528j:plain

f:id:steinsue:20191022180548j:plain

f:id:steinsue:20191022180519j:plain

 その後再び善正寺ダムへ。

f:id:steinsue:20191022181047j:plain

 昼間とは打って変わって元々ない人気がさらになくなり、ダムというだけあって周囲の光が待ったくないので滅茶苦茶不気味でした。当日は紫陽花祭りでライトアップがなされていたためまだマシだったけど本当に怖かった……
 あとはもう一度噴水公園に行って写真を撮ったり、夜景がきれいな場所を探して終了。

 1日目は完全に名前で選んだ「門前の湯」に泊まりました。寝るだけなら4000円くらいで泊れて温泉付きでお手頃です。夜行バス勢だったのでゆっくりお風呂入れて(しかも露天まである)大助かりでした。

www.jalan.net

 

 2日目


フォッサマグナミュージアムに行こう(たまちひ要素なので聖地巡礼)

 上越=フォッサマグナの上にある街 なのでじゃあたまちひ短編を読むならフォッサマグナの理解は避けて通れないだろう!みたいな理屈で上越市から西に向かって一時間ほどにある糸魚川市にあるフォッサマグナミュージアム(FMM)に行ってきました。

 

f:id:steinsue:20191022203325j:plain

 FMMでは糸魚川や海岸沿いで多産する翡翠について重点的に解説しているほか、新潟県一帯の地質情報を得ることが出来るものすごい地域密着型の博物館です。

 かなり密度が高いので普通に一日欲しいレベルのクオリティに加えて、海岸で石を拾ってくると学芸員の方に鑑定をしてもらえるので興味がある方は是非十分に余裕を持って「車で」訪ねてみてください。

(本当にいい博物館でこれだけで単記事かけてしまうので泣く泣く割愛…地質興味ない人もできれば是非行ってほしい)

f:id:steinsue:20191022202950j:plain

f:id:steinsue:20191023021734j:plain

f:id:steinsue:20191022203358j:plain

f:id:steinsue:20191023021543j:plain

f:id:steinsue:20191023020721j:plain

 石を持った手触りや重さで翡翠を当ててみよう!という展示装置。海岸に行く前に翡翠の知識をたたき込もうという強い意志を感じる。

f:id:steinsue:20191022203554j:plain

 また、内陸へ車で15分ほど登ると糸魚川―静岡構造線の断層露頭も観察できる。

f:id:steinsue:20191022203628j:plain

f:id:steinsue:20191022203626j:plain

 FMMから車で20分ほどで着くラベンダービーチにて1時間ほど採集。翡翠は見つけられなかったが、多種多様な石を手元の見本と見比べながら歩くのは楽しい。

 そして圧倒的に礫粒度が大きいので、波が引くたびに礫の山が崩れていくカラカラカラ…という音がずっと響いているのが新鮮でした。

  犬吠埼珠は穴を掘るのが好き、ということですが多少なりとも断層やブツの価値を理解しているので(比較的)気軽に立ち寄れるこの博物館に通ってる、もしくは海岸で石拾いなんかをしていた…なんて妄想をしても楽しいかもしれない。(僕は楽しいです)

 

tabelog.com

f:id:steinsue:20191022203448j:plain

ついでに現地の名物っぽい「たら汁」を食べてきました。タラ一匹分のぶつ切りが入ったアラ汁に近い味付けの食べ物。豆腐とかネギが出汁がよく出ていておいしかったです。さらっと出てきた塩辛が濃厚で地味に好き。

 

聖地巡礼、三度 

 午後からは再び上越に戻って聖地探し。奇跡的に晴れてきたので居ヶ浜から南に降りながら、写真を取り直したりたまちひ聖地っぽいところを探索したり…などなど

 

f:id:steinsue:20191022212920j:plain

 ≪通り道だったので立ち寄った上越教育大学 新潟大説を推しているが、上越大学でも色々ネタになりそうな要素は多くて可能性を感じる。(大学横に教習所があったり上教スラング集みたいなのがネットに転がってる)≫

 寺町にて「王結寺」候補の寺をぜひとも探しあてたかったのだが…想像以上に道が入り組んでいる上に寺の数が多くて表面上をなぞる程度にしか散策できなかったのが痛い。寺ごとに扱いがエグいほどあったのでもしかして…という期待はあったのですが特定にまで至らないのが残念。

 寺町~高田駅周辺は駐車場が全くと言っていいほどないので、可能ならば自転車もしくは徒歩の散策を並行して行うのが良いかもしれない(時間的にはかなり厳しいが)

 前編の方でも触れたのですが、浜金谷スキー場から上越市が一望できる(前夜春日山にも足を伸ばしたのですが木が邪魔であまりきれいには見えなかった)ので、もし時間があるなら昼と夜両方立ち寄ることをお勧めします。

 

 二日目の宿はトプリプvsメアリでも紹介したアートホテルに宿泊(完全な偶然)国道X号線見れないかなーとわくわくしてたんですが、そっち方面は見れませんでした…

www.art-joetsu.com

 レンタカーも返却したので日本酒飲んじゃおうかな~~って感じでウキウキだったんですが…午後7時台でこれかよ!!!

f:id:steinsue:20191022203456j:plain

 ※マジです

 高田方面は本当に手ごろなご飯屋さんがないので、事前に下調べしようね…

 結局0時までやってるスーパー(神か!?)を見つけて弁当とお酒爆買いしました。
(ホテルのレストランも美味しそうだったけどのどぐろ3000円とかはちょっと…)

f:id:steinsue:20191022223524j:plain

 少しづつ飲んでるんですが全部美味しいです。男山とももワインがお気に入り。

f:id:steinsue:20191022224535j:plain

f:id:steinsue:20191022224620j:plain

 防火扉飛行コースの写真を撮ってるときに見つけた写真館とお洒落なバーっぽい店。全然聖地でもなんでもないんですが、そのうち短編に登場しそうだな、あるいは二次創作に出しても良いんじゃね?と思えるのが聖地巡礼の魅力かもしれない。

 

 翌朝、晩御飯に土地物ご飯が食べられなかったのが悔しくて

f:id:steinsue:20191022233242j:plain

f:id:steinsue:20191022233251j:plain

f:id:steinsue:20191022233255j:plain

f:id:steinsue:20191022235037j:plain

 課金しました!!

新潟飯美味しい…北陸同士でやや似通ってるのか福井で似たような面々(カツ、厚揚げ、そば)も並んでるんですが微妙に味付けが違って美味しいので凄い…ソースカツ丼方式なんですけどしょうゆタレなのでそこまで重くないんですよね

あとは豚しゃぶ(新潟は豚が有名らしい)もとろろ乗せて食べると美味しいし、卵かけごはんとか塩辛とかも全部美味しかったですね…色々ちょっとずつ食べさせてくれる地元密着ホテルバイキングは神。

 

3日目

 レンタカー返して足が無くなったので、高速バスで新潟市に移動(2時間弱)

 上越市を見てしまっているので大都会じゃん!!という気持ちになる。街並みの雰囲気を見ているとまどマギの見滝原なんかを彷彿とさせる近未来感がある。新潟日報の展望台は気軽に街の全景が見渡せるのでオススメ。

f:id:steinsue:20191023014746j:plain

 折角なので「とらのあな新潟店」「新潟市マンガ・アニメ情報館」に立ち寄ってみるも残念ながらまほいくに関して特段何かをやっているわけではない模様。

 残念ながらそこまでゆっくり滞在できなかったので、あまり観光名所は案内出来ないですが、駅付近に日本酒の飲み比べが出来るところがあって気軽に上越のお酒を知ることが出来てよかったです。

f:id:steinsue:20191023023421j:plain

f:id:steinsue:20191023023209j:plain


 

 

終わりに

 

 いかがでしたか?後編は前編からそぎ落とした部分をどうにか収録したものなんですが、何か少しでも皆さんの聖地巡礼の役に立つことが出来れば幸いです。コイツ飯ばっか紹介してるなって思われてそう。

 個人的に田舎だ田舎だ!なんて言ってますが(決してdisではないです)、これ書いてる本人も田舎に住んでますし、色々とハプニングありつつ楽しめたので上越良いところだったなぁ…と思いながらこの記事書いてます。

 今回初めてオタクと聖地巡礼したのですが、ラーメン屋の待ち時間にお使い頼んだ同人誌読んだり、移動中車内でずっとMusicaMagica垂れ流しながら曲の話したり、アニメ見直しながら聖地確認したりとこれ生涯に何回あるんだろみたいな貴重な経験出来ました。すごい楽しかったです。同行者さんありがとうございました。

 「まほさく最終回を上越でやろう!」みたいな機運が高まってますけど、実現した際にはあーこんなやつが人柱してたなぁ。って思い出してもらえたらうれしいですね。

 では、お読み頂きありがとうございました。